レタスの基礎知識

 

まさに「サラダの主役」というイメージが強いレタスですが、確かに新鮮なレタスはシャキシャキとした食感があって、サラダには欠かせない存在です。

 

レタスは、キク科アキノノゲシ属の一年草または二年草ということで、地中海沿岸、西アジア原産の野菜です。

 

日本では生食が中心で、欧米でも葉の部分を主にサラダ、ハンバーガー、タコスなどに生食で利用しています。一部フランスではソテーにすることもあるようです。

 

レタスは紀元前6世紀という古くからアケメネス朝ペルシアにて既に栽培が始められており、古代ギリシャでは「媚薬・催淫薬」としても使われていたそうです。

 

日本では古くから、こうしたレタスの仲間を「チシャ」と呼んでいます。多くの地域ではいわゆる「カキヂシャ」が食用で利用され、このチシャには良く利用する一般的な玉レタス、サニーレタス以外にもサラダ菜などの種類があり、基本的にはこれらを総称して「レタス」、「チシャ」と呼んでいるわけです。現代ではやはりクリスプヘッド型の玉レタスが一番多く流通し、サラダの主役として生食することが多くなっています。

 

中国では中華炒めにも使いますし、鍋料理、クリーム煮など加熱調理する料理方法が多く、その場合は葉だけではなく茎も食材となります。

 

実はこうして加熱することで、レタス独特の苦味が弱まり、旨味が増すといわれているのです。日本のレタスの主な産地は長野県となっており、ここだけで全国の約3分の1を出荷量を占めています。次いで茨城、群馬が産地です。